ウェブ上ではカードローンのメリットばかりが発信されていますが、あえてカードローンのデメリットの部分について元銀行員が実際に経験していることや考えていたことをご紹介します。
辞めて初めて打ち明けることができる私の当時の思いを執筆したくて記事に載せてみました。
ぜひ最後まで読んでみてください!
※特にカードローン初心者の方はデメリットを回避するためにも参考にしてください。
約10年間関西の銀行でリテール営業をメインとして預金・カードローンの受付・審査等を担当をしていました。経験者であるからこそわかるローンに関する知識を読者の方の「知りたい情報」に役立てることができれば嬉しいと思っています。中立的な立場で親身なアドバイスを心がけています。
カードローンの返済時の利息のデメリット。借り換え契約は視野に入れておこう
現在では多くのカードローン会社があります。そして、ネットの普及で申し込み・ローン審査も早く行えるようになりカード発行がすぐに可能となっておりある意味大変便利な時代ともいえます。
ただし、カードローン(cardloan)でキャッシングをすれば、当然ですがその借金は毎月利息を付けて返済する必要があります。利息が発生するということは、借りたお金以上の金額を返済するということです。
1万円程度のキャッシングなら、利息はとても少なくて済みます。
金利が年率17.8%のプロミスでカードローンの申し込みをして、審査に通過をすれば、お金は借りられます。
1万円を30日間借りて返済する場合、利息の計算式と支払い利息額は、
1万円(借りたお金)×17.8%(1年分の金利)÷365日(1日分の利息)×30日(約1ヵ月)=約146円(約1ヵ月の利息)です。
この金額なら、スーパーでお菓子を買うくらいの利息ですから、それを1回我慢すれば支払える程度の利息であり、デメリットは少ないと言えますが、50万円を借りた場合などは、
50万円×17.8%÷365日×30日で約7,315円となります。
この利息金額なら、1回の外食費とか、ひと月の電気料金、1回の車のガソリン代等などと同等の金額となりますので、出費としてはデメリットと感じてしまう金額だと思います。
※ただし今の正規のカードローン会社の金利設定は「過払い金」となる金利ではありません。
借り換えという手で金利を下げて利息を減らす
今お話した内容は、消費者金融のカードローン(cardloan)でのキャッシングの場合です。
アコムやレイクのような消費者金融は大手の安心できる会社なのですが、金利に関して言うと、銀行カードローンの方が金利が低いのが一般的です。
楽天銀行や三井住友銀行などのカードローンに借り換えの申し込みをしてみるのも、デメリットを押さえる方法の一つです。
※複数のカードローンの返済を1社に借り換えて1つにまとめることもおすすめです。
また、「じぶん銀行」のように借り換えを積極的にアピールしているカードローン会社もあります。
無利息期間のあるカードローン
大手の消費者金融系カードローンには、初めての利用の場合は、契約後一定期間無利息で借り入れが可能な会社がいくつかあります。
短期間で初めてカードローンを利用する場合は、まずこれらの会社に申し込みをするのがおすすめです。
銀行カードローンと消費者金融どっちがいいのか?
金利の高い・低いだけを見た場合、消費者金融の方が銀行(bank)より金利が相対的に高いので、消費者金融の方がデメリットが大きいと言えます。
銀行(bank)であれば、三井住友銀行・楽天銀行・千葉銀行・十八銀行・みずほ銀行・横浜銀行・三菱UFJ銀行バンクイックなどのカードローン(cardloan)があります。
いずれにしても、消費者金融よりは金利は低いものの、やはり使い方によっては、普段の生活に影響が出るくらいのデメリットが発生してしまいます。
さらに また、アメリカンexpress・vpassがあるsbmcvisaカードなどのクレジットカード(creditcard)でも同じです。
クレジットカード(creditcard)には、1回払いのクレジット以外にも、キャッシング機能があり、これらはカードローンとほぼ同じシステムで、多くの会社で金利は年率18%です。
※リボ払い・分割払いでも金利手数料があります。
これらを利用すれば、やはり消費者金融と同等の金利となりデメリットが大きいと言えます。
必要なキャッシングのポイントを理解する
基本的にお金は借りない方がいいわけですが、カードローンでも少額のキャッシングで、計画的に利用できれば、さほどデメリットは大きくありません。
例えば、私の友人が「カーナビが欲しくてカーローンで借金」をしました。カーナビは2万円程度で、2回分割払いで支払える金額であり生活に大きな影響はないようでした。
しかし、50万円以上などの高額な借り入れの場合は、利息負担がかなり大きくなります。
カードローンの申し込みを希望する人は、まず自身の中で資金使途を明確にすることできれば、遊行費、レジャー費、趣味、娯楽などでお金を使う場合は我慢できるものであれば我慢し、
生活費や光熱費・税金等の支払いなど、本当に必要な借入の時にできるだけ最小限のキャッシングで短期間で使うようにすることを考えてください。
※ギャンブルの資金などにカードローンのキャッシングを使うのは一番危険性が高く100%NGです。
また、お金を借りる方法は「カードローンだけ」ではありません。例えば車を購入するお金を借りたいなら、「カーローン」があります。カーローンはカードローンより金利が大幅に低くなっているので、利息負担が少なくて済みます。
このように、目的に応じたローンを選ぶことも借入のポイントです。
将来につながる借り入れを意識し、また金融会社側も、借り入れの目的・資金使途をしっかりと把握することが大切です。限度額を低く設定するなど申し込み者が計画的に返済が行えるよう考えるべきだと私は思います。
※カードローンには仮ローン審査・本ローン審査があり、本人確認や返済能力、借金の信用情報のチェックが行われますので、誰もがカードローンを利用できるわけではありません。
借金にメリットはまったくないのか?
カードローンでキャッシングをするとそれは借金ですが、借金・ローンで考えるとさまざまな融資サービスがあります。
- 住宅ローン
- 教育ローン
- 自動車ローン
これらすべてがデメリットということではなく、良い点もあります。
融資・ローンがあるおかげで、次のようなメリットがあります。
- 住宅ローン・・・マイホームを購入でき家族の生活が豊かになり土地資産を持つことができる
- 教育ローン・・・お子さんの教育のためにかける情熱を最大限活かすことができる
- 自動車ローン・・・旅行や休暇の充実、男性・女生徒のデート・家族とのふれあい旅行の移動手段
- カードローン・・・月末の金欠時のピンチ、突然の病気による治療費
大きな金額が必要な時に分割払いで負担を小さくして返済できたり、突発的に小額なお金が必要な場合には、現金がすぐに用意できるカードローンも役に立ってくれます。
このあとに元銀行員の私がカードローンを利用している理由とメリットについて解説してみましたので、よければ一緒にご覧ください。
[まとめ]銀行員が考えるデメリットと感謝のメリット
※あくまでも個人的な感想として読んでください。
当時、銀行員で融資担当をしているころ、お金を貸し付けることはお客様のためになっているのか?という疑問が常にあり胸に引っかかっていました。
審査が通過すると、たしかに喜んでもらえたり感謝されたりするのですが結果、お金を借りすぎたため返済が滞ったりする人も何人か見てきました。
その度に、督促の連絡を入れている自分に、これが本来の銀行員の姿なのかな?と思っていました。
支店の貸付ノルマも高く、行員全員が目標達成に向けて活動している中、そのようなことを上司に相談することもできないまま退行しました。
今はカードローンのメリットを受けることに
ところが今の私の状況は、三菱UFJ銀行のバンクイックのカードローンを契約して利用しています。
銀行を辞めたのち、家庭での出費、子供の養育費、台風被害での家の修理費、それと親の体調の不具合などが重なって、一時的に出費が膨れ上がってしまいました。
正直、三菱UFJ銀行のバンクイックの審査に通ってくれて助かっています。まさに九死に一生を得たような気分です。
このような実例から考えて、カードローンを利用すること、それ自体がデメリットではなく、借りる側、利用する側の計画性の持ち方が重要と考えます。
また、決してギャンブルや贅沢すぎる遊行費などに使わないという意志の強さも大事です。
カードローンの利用を良くも悪くもしてしまうことに影響するのであって、最終的には利用者の個人個人の考え方や行動が重要ということが、今更ながらわかってきました。
まとめ
今のカードローンは利便性が高く、結果、使いすぎにつながって多重債務者の増加にもつながっているようにも感じます。カードローンでお金を借りることができても、その後には金利を含めた返済をしなければいけません。
そこの数字をしっかりと計算して、毎月の返済が可能かどうか?を見極めて、無理のない借金の金額で利用するように心がけてください。
また、もしカードローンを利用する必要がなくなった時はいったん解約をしておくことをおすすめします。
カードローンを持っていることによって、気持ちが大きくなり、どうしても必要でない借金でもついつい利用してしまう可能性もあり、デメリットの助長となってしまう場合もあります。
貸付自粛制度について
成人の年齢引き下げの影響もあり、一般社団法人全国銀行協会が日本貸金業協会(以下「貸金業協会」という。)と連携して「個人向け融資の貸付自粛制度」を運用しています。
この制度は、浪費の習癖があることやギャンブル等依存症により、本人やその家族の生活に支障を生じさせるおそれがある方を「貸付自粛対象者」として、本人または法定代理人等が金融機関に申告できる制度です。
「自粛対象者」とは、本人が会員に対し金銭の貸付けを求めてもこれに応じないこととするよう求める対象となる個人をいいます。
これによって、自粛対象者が金銭の貸付けを求めてもこれに応じないよう自粛がおこなわれます。
このように、各金融機関も貸し付けによって起こりえるデメリットを解消するため、積極的な取り組みをおこなっています。
カードローンのデメリットでよくある質問と回答FAQ
一番のメリットは緊急にお金が必要になったときにカードを使って簡単に借り入れができることです。デメリットは返済が滞ってしまった場合の債務整理による信用の低下のリスクなどがあります。
計画性のない借り入れを控える、ギャンブルの資金に利用しない、毎月の返済可能額以上の借りすぎをしない、といった点です。
デメリットについては利用する人によって多少の違いがあります。複数のカードローン会社を比較してまず次のポイントをチェックしてください。審査に通る会社、金利の低い会社、即日で借りられる会社、無利息期間がある会社、毎月の返済額が少ない会社、一括返済が可能な会社といった点から利用するユーザーの優先順位で比較して決定するのがデメリットの少ないおすすめの選び方です。