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iDeCo(イデコ)におすすめの金融機関|証券会社口座や商品の選び方

イデコにおすすめの金融機関を解説
老後の必要資産が取りざたされる中、投資と年金の特徴を持った「iDeCo」が注目されています。iDeCoは老後の資産形成手段の1つとしておすすめです。

この記事では、iDeCoを始めたいけど金融機関や金融商品はどれがいいのかわからない方に向けて、おすすめポイントや選び方を解説しています。おすすめの金融機関や商品も紹介しているので、老後に向けて自分に合った運用をしたい方はぜひ最後までご覧ください。

iDeCoのおすすめ口座をいますぐ知りたい方


目次

基本情報を確認!iDeCo(イデコ)とは?

iDeCoの概要。加入要件や他の年金との違い。

iDeCoの口座はどこがいいか迷ってる方に、まずはiDeCoについて簡単に解説します。

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のこと

iDeCoは「個人型確定拠出年金」と呼ばれており、将来の年金を自分で積み立て、運用する制度です。老後のための資産形成手段として注目を集めています。
iDeCoは金融機関(証券会社や銀行など)で口座を作って運用していきます。

iDeCoの概要

iDeCoは金融機関で口座を作り、掛け金を自分で選んだ金融商品で長期運用していく仕組みとなっています。掛け金と運用益を加えた資産が老後に受け取れます。

iDeCoの加入要件

iDeCoは20歳~60歳が加入対象で、厚生年金対象の会社員・公務員や被扶養配偶者でも加入できます。

iDeCoの給付について

iDeCoの資産は60歳から老齢給付金として受け取れます。

  • 一時金として一括で受け取る
  • 年金として一定額を少しずつ受け取る
  • 一時金と年金を組み合わせて受け取る


受け取り方法は3種類から選ぶことができるため、ライフプランやその時の資産、他の年金の受給状況なども踏まえて選択することをおすすめします。

他の年金との違いは?

iDeCoは年金の一種ですが、公的年金や国民年金基金など他の年金とは特徴が異なります。

  • 60歳から給付(公的年金は65歳から)
  • 年金として一定額を少しずつ受け取る
  • 運用次第では掛け金以上の金額を受け取れる


iDeCoは60歳から給付されるので、定年退職から公的年金を受け取るまでの間を埋める手段としても活用できます。

また他の年金では給付額は一定なのに対し、iDeCoは運用によって得られた利益をそのまま上乗せして受け取れる点も大きな違いといえるでしょう。

iDeCoにおすすめの金融機関は証券会社?銀行?

iDeCoは証券会社や銀行などの金融機関で口座を開設して運用していきます。そのためiDeCo口座はどこがいいのかわからない方も多いでしょう。

金融機関の種類によって大きく異なるのは手数料や金融商品の取扱数です。手数料などの情報を踏まえて自分に合った金融機関を選ぶことをおすすめします。

なお、ネット証券は金融機関の中でも手数料が安く、取扱商品数も豊富でおすすめです。

iDeCoのメリット

所得控除や非課税、手数料など、iDeCoのメリットを解説。

  • 所得控除・非課税のため節税できる
  • 運用次第で受給額を増やせる
  • 手数料が安い(口座管理手数料・初期費用)


iDeCoにはこのようなメリットがあります。iDeCoの利用を迷っている方は確認しましょう。

所得控除・非課税のため節税できる

iDeCoにはさまざまな税制上の優遇があり節税ができます。iDeCoの掛け金や運用益、給付時に対して控除が適用されます。

  • 運用によって得た利益が非課税
  • 掛け金は所得控除
  • 一時金として受け取る場合は退職所得控除
  • 年金として受け取る場合は公的年金等控除
※給付時の控除は他の年金や会社の退職金との合算により一定額までの控除

多ければトータルで数百万円単位の節税が期待できる点はiDeCoのメリットといえるでしょう。

運用次第で受給額を増やせる

iDeCoと他の年金の顕著な違いは、掛け金の運用により将来の受給額を増やせる点です。iDeCoは投資+年金の特徴を併せ持った制度なので、老後の資産形成を考えている人におすすめです。

手数料が安い(信託報酬・口座管理手数料・初期費用)

iDeCo口座では口座管理手数料と初期費用は発生してしまいますが、投資信託の信託報酬が安い商品が揃っており、購入手数料はかかりません。投資コストが気になる方でも安心です。

iDeCoの注意点

60歳まで解約できない、元本割れのリスク。iDeCoの注意点を知っておこう。

iDeCoにはいくつかの注意点があります。

  • 60歳まで預金を引き出せない
  • 元本割れのリスクがある
  • 職業によって掛け金の上限が異なる


60歳まで預金を引き出せない

iDeCoは年金のため、受給可能となる60歳まで預けた掛け金を引き出すことはできません。

通常の預金や保険のように好きな時に引き出すことはできないので注意してください。

元本割れのリスクがある

iDeCoは投資運用が前提となるため、運用次第では元本割れ(損失)になる可能性もあります。

リスクを回避するためにも的確に金融商品を選ぶことをおすすめします。

職業によって掛け金の上限が異なる

iDeCoは無制限に掛け金を設定できるわけではありません。職業によって掛け金の上限が決まっています。

職業掛け金上限(月額)掛け金上限(年額)
自営業68,000円816,000円
専業主婦(夫)23,000円276,000円
公務員12,000円144,000円
会社員
(企業年金なし)
23,000円276,000円
会社員
(企業型確定拠出年金加入)
20,000円240,000円
会社員
(企業年金加入・企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入)
12,000円144,000円


他の年金の利用状況によっても変動するので、自分の掛け金上限がいくらか確認しておくのをおすすめします。

iDeCo口座の金融機関を選ぶポイント

iDeCoで金融機関を選ぶポイントは手数料や取扱商品数など。

  • 手数料が安いかどうか
  • 取扱商品のラインナップ
  • サポート・サービス
  • iDeCo口座にはネット証券がおすすめ


iDeCo口座の金融機関を選ぶにあたっていくつかのポイントがあります。iDeCoの口座はどこがいいかわからない方は参考にしてください。

手数料が安いかどうか

iDeCoでは加入時の初期費用や月々の管理費用など、さまざまな手数料が発生します。手数料は金融機関によっても変わるので、口座開設前に確認するのをおすすめします。

iDeCoの手数料

手数料の種類支払金額
初期費用口座開設時のみ2,829円
国民年金基金連合会への支払毎月105円
信託銀行への支払毎月66円
受給時の手数料振込時440円
金融機関の管理手数料毎月金融機関によって異なる


管理手数料以外はどの金融機関で口座を開設しても変わりません。iDeCoの金融機関はどこがいいか管理手数料を比較して選びましょう。

取扱商品のラインナップ

iDeCoでは金融商品に掛け金を投資して運用していくことになるため、取扱商品のラインナップは確認しておくとよいでしょう。iDeCo口座では主に下記の金融商品があります。

  • 投資信託(インデック型)
  • 投資信託(アクティブ型)
  • 定期預金・保険


それぞれ特徴やリスクが異なるので、自分に合った商品を選ぶのをおすすめします。ネット証券は取扱商品が多い一方、銀行は金融商品を絞ることで選びやすくしています。

サポート・サービス

iDeCo口座の金融機関を選ぶ際は、サポートやサービスの確認をおすすめします。特にiDeCo口座は長期運用となるので、困った時にすぐ頼れそうな金融機関を選びましょう。

iDeCo口座にはネット証券がおすすめ

iDeCoの口座は証券会社や銀行、信用金庫などの金融機関で開設できます。そのなかでiDeCo口座におすすめなのはネット証券です。

ネット証券は取り扱っている金融商品が多く、口座管理手数料も銀行などと比べても安いです。コストを抑えて運用益を得るチャンスを広げたい方には特にネット証券がおすすめです。

iDeCo口座におすすめのネット証券会社5選

iDeCoにおすすめのネット証券5選を紹介。

ここではiDeCo口座におすすめのネット証券を5つご紹介します。

ネット証券のiDeCoは金融商品の多さや手数料の安さでメリットがあり、初心者の方から投資経験者の方までおすすめの金融機関です。ネット証券のなかでもどこがいいかわからない方はぜひ参考にしてみてください。

SBI証券┃運用商品が多く、総合的におすすめ

管理手数料運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
0円83本4本


SBI証券のおすすめポイント
  • ネット証券の口座開設者数最多
  • 運用商品数が多い
  • 元本確保型が4本ある


SBI証券はネット証券で最も多くの口座開設数を誇っている人気のネット証券です。

iDeCoでもその人気ぶりは変わらず、商品数が充実しているため運用しやすいネット証券といえるでしょう。特に元本確保型が4本あるのはネット証券ではSBI証券のみで、選択肢が多いのも人気の理由です。

SBI証券はiDeCoの口座開設に特におすすめです。

SBI証券の公式サイトはこちら

楽天証券┃特有の商品が購入可能

管理手数料運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
0円31本1本


楽天証券のおすすめポイント
  • 口座開設者数が多い
  • 楽天バンガードシリーズが買える
  • サポートが充実


楽天証券はSBI証券に次ぐ口座開設者数を誇るネット証券です。

米国の有名企業に投資できる「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)」などは楽天証券特有の商品で、この「楽天バンガードシリーズ」を目当てにiDeCo口座を開設するのもおすすめ。

無料のWebセミナーを始めとしたサポートも充実しており、初心者でも安心して始められます。

楽天証券の公式サイトはこちら

野村證券┃総合証券で店舗で相談可能

管理手数料運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
0円31本1本


野村證券のおすすめポイント
  • 口座開設者数が多い大手のネット証券
  • 店舗で直接相談できる


野村證券も非常に口座開設数が多い人気のネット証券です。取扱商品数も十分あり、iDeCo口座の開設におすすめできるでしょう。

また実店舗で対面で相談できるのも野村證券の強み。iDeCoは長期運用となるため、対面サポートが受けられる点は大きなメリットです。

野村證券の公式サイトはこちら

松井証券┃商品数とサポートが充実

管理手数料運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
0円39本1本


松井証券のおすすめポイント
  • 創業100年を超える老舗ネット証券
  • 取り扱っている金融商品本数が多い
  • 充実したサポートで初心者にもおすすめ


松井証券は創業100年を超えている老舗です。サポート体制が充実しており特に初心者にとってメリットの多いネット証券といえるでしょう。

商品数も多く、iDeCoで幅広い選択肢から運用していきたい方には特におすすめです。

松井証券の公式サイトはこちら

マネックス証券┃iDeCoのロボアドバイザーがある

管理手数料運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
0円26本1本


マネックス証券のポイント
  • 信託報酬が低い商品が多い
  • iDeCo専用のロボアドバイザーがサポート


マネックス証券は運用コストの低さに特徴のあるネット証券です。

iDeCoの投資信託での運用には信託報酬と呼ばれるコストがかかりますが、マネックス証券は信託報酬が低めの商品を用意しています。できるだけ運用コストを抑えたい方にはおすすめです。

また、iDeCoに特化したロボアドバイザーによるポートフォリオ診断も魅力といえるでしょう。

ロボアドバイザーとは資産運用に関するアドバイスや提案をしてくれるサービスです。自動で運用の手伝いもしてくれます。


マネックス証券の
公式サイトはこちら


おすすめのネット証券比較一覧

iDeCo口座はさまざまな金融機関で開設できますが、手数料の安さや金融商品の豊富さからネット証券がおすすめです。iDeCoを扱っているネット証券のなかでどこがいいのかわからない方は、ぜひ下記の比較表を参考にしてみてください。

ネット証券会社名 管理手数料 運用商品数
(元本変動型)
運用商品数
(元本確保型)
ロボアドバイザー 全口座数
SBI証券 0円 83本 4本 801万口座
楽天証券 0円 31本 1本 700万口座
SMBC日興証券 0円 29本 1本 353万口座
マネックス証券 0円 26本 1本 198万口座
松井証券 0円 39本 1本 137万口座
auカブコム証券 0円 26本 1本 136万口座
野村證券 0円 31本 1本 535万口座
大和証券 0円 21本 1本 302万口座(残高あり)


ファンドや銘柄おすすめの選び方とポイント

損をしないためにファンドの銘柄の選び方を知っておこう。

iDeCoの運用を始めるにあたっては、金融機関以外にも選ぶことがあります。

運用するファンドの種類や商品によって投資のリスクやリターンなどが変わるので、自分に合った方法を選ぶのがおすすめです。iDeCoは60歳までの長期運用となるため十分考えて投資方法を選びましょう。

ポイントとなるの下記の点です。

  • iDeCoには元本確保型と元本変動型の2種類の商品がある
  • 元本変動型のなかにはインデックス型とアクティブ型がある
  • 元本確保型だけでは多くのリターンは望めない
  • リスクをかけてリターンを取るなら分散投資でリスクを抑える


投資信託とは

iDeCoで運用する金融商品の多くは投資信託です。

投資信託とは、投資家から集めたお金を資金として専門家が投資・運用する商品のこと。運用のプロが代わりに分散投資などリスクの低い運用をしてくれるメリットがあります。


まずは投資信託の特徴を知ったうえで、iDeCoでの運用をスタートしましょう。

なお、投資信託に関連してよく使われる言葉として、「ファンド」があります。ファンドとは「基金」や「資金」が本来の意味で、一般的には投資信託で投資のための金融商品やその商品を運用する会社を指す言葉として使われています。

元本確保型と元本変動型

iDeCoの商品ラインナップには大きく分けて「元本確保型」と「元本変動型」の2種類があります。

リスクを抑えられる元本確保型

元本確保型とは元本として積み立てた掛け金が減らない商品のこと。iDeCoでは運用次第では60歳以降の受給時に元本割れしてしまうリスクがありますが、元本確保型の商品であれば元本を割ることはありません。

こちらは投資信託ではなく、定期預金や各種保険(生命保険や損害保険など)が含まれます。いずれの金融機関やネット証券でも、最低1本は元本確保型の商品が提供されているため、絶対に損をせずにiDeCoを利用したい方にはおすすめです。

チャンスもリスクもある元本変動型

元本変動型とは運用次第で積み立てた掛け金が増減する商品のこと。iDeCoは毎月一定額を積み立てる年金制度の1つで、運用益で受給額を増やすチャンスがあります。一方で運用の内容によっては掛け金が減ってしまう可能性があるのが特徴です。

元本変動型の商品は投資信託で、さまざまな商品の中から自分で組み合わせて運用していくことになります。元本確保型に比べて商品数も多く、豊富な選択肢の中から自由に運用できます。


またiDeCoでは投資信託による運用益が非課税になるメリットも。通常の投資では運用益に対し20%ほどの税金が課されるため、長期的に節税したい方はiDeCoがおすすめです。

インデックスファンドとアクティブファンド

投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。iDeCoの元本変動型商品もこの2種類に分かれており、インデックス型とアクティブ型のファンドがあります。

両者は日経平均株価やTOPIXなどの指標に基づいた運用方法に違いがあります。

インデックス
ファンド
指標に沿った動きになり、
低コストかつ安定的に運用可能。
信託報酬が安い。
アクティブ
ファンド
指標以上の収益を目指す。
見込めるリターンは大きいが、
ファンドマネージャーの腕に左右される。


自分のスタイルや考え方などと照らし合わせて選ぶことをおすすめします。

分散投資と資産配分

iDeCoのファンドのなかにはバランス型のファンドもあります。バランス型のファンドは1つの銘柄のなかで株式や債券など複数の資産に分散投資できる商品です。

リスクが異なる複数の投資対象に分散して投資するので、もしいずれかの資産が大きく値下がりしても資産の配分を変えることでリスクを抑えられます。

iDeCoは60歳までの長期運用となる年金制度です。長期運用はリスクが低く元本を増やしやすい運用ですが、よりリスクを抑えて安定的に運用していくには分散投資をおすすめします。

リスクとリターン

ここまで見たとおり、iDeCoを始めるうえで意識しておくべきなのが、リスクとリターンです。

iDeCoの元本確保型商品は掛け金が減るリスクはないものの、大きなリターンは望めません。一方の元本変動型商品は掛け金が減るリスクを取って、運用次第で大きな運用益を得られる商品です。しかし、ローリスクローリターンかハイリスクハイリターンのどちらかを取るだけではiDeCoのメリットを活かしきれないでしょう。

iDeCoをお得に利用するためにリスクを抑えつつリターンも狙える分散投資をするのもおすすめです。



また、iDeCoでは掛け金の上限額が設定されているため、その上限のなかでバランスよく投資・運用していくことが求められます。自分のスタイルや考え方を踏まえながらいかに効率よく、リスクを抑えて投資するかの判断が必要でしょう。iDeCoを最大限活用するためにも、口座開設をした金融機関のサポートも頼りながら進めるのをおすすすめします。

おすすめの人気ファンド3選

iDeCoにおすすめの人気ファンド3選を紹介。

ネット証券のiDeCo口座ではさまざまなファンドに投資できます。しかしSBI証券でおよそ80本、他のネット証券でも20~30本ほどのファンドがあるため、どれがいいかわからない方も多いでしょう。

ここではiDeCoで特におすすめの人気ファンドを紹介します。

iDeCoでおすすめの人気ファンド3選
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • バランス(8資産均等型)


※掲載データは2022年3月18日のものです。
※最新のデータは金融機関の公式サイトをご確認ください。

ニッセイ外国株式インデックスファンド

運営会社ニッセイアセットマネジメント
種類インデックスファンド
運用方法先進国株式
信託報酬0.10%
純資産総額3802億円
基準価額25,832円


ニッセイ外国株式インデックスファンドの特徴
  • 日本以外のさまざまな先進国に分散投資できる
  • 純資産総額、基準価額ともに高水準で推移
  • 米国株式市場の影響を受けやすい


日本以外の22ヵ国の先進国に投資できるファンドです。銘柄の半分以上を米国株式が占めており、米国の株式市場の影響を受けやすい点は注意。

純資産総額と基準価額が高い人気のファンドです。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

運営会社楽天投信投資顧問
種類インデックスファンド
運用方法米国株式
信託報酬0.16%
純資産5252億円
基準価額19,434円


楽天・全米株式インデックス・ファンドの特徴
  • 米国株式だけが対象
  • 世界最大級の運用会社「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」のため安心感がある
  • 米国株式市場の影響を大きく受ける


米国株式だけを対象としたファンド。米国市場全体の指標に連動したインデックスファンドで、米国経済の成長によってリターンが期待できます。

米国株式市場の影響を受けてしまう点には注意が必要です。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

運営会社三菱UFJ国際投信
種類8資産均等型ファンド
運用方法バランス型
信託報酬0.15%
純資産1370億円
基準価額13,329円


eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の特徴
  • 株式以外にも分散投資できる
  • リスクが低い


日本・先進国・新興国を含めた株式や債券に分散投資できるファンドです。

均等に投資するバランス型ファンドのためリスクを抑えて運用可能。リターンは大きくないものの、長期に安定して運用できる初心者にもおすすめのファンドといえるでしょう。

iDeCoは掛け金の上限額が決まっているので、リスクを抑えるためにバランス型ファンドへの投資もおすすめです。

口座開設のためのおすすめ情報

向いている人や向いていない人は?iDeCoを利用する前に知っておきたいことを解説。

最後に、iDeCoで口座開設するためにおすすめの情報を紹介、解説します。iDeCoでの口座開設を迷っている方、資産形成方法はどれがいいのか迷っている方は参考にしてください。

iDeCoがおすすめな人

iDeCoに向いているのは、現在公務員や会社員、自営業などで働いている方です。

iDeCoは長期に渡って年金として積み立てながら、非課税で運用できるのがメリットです。普通に働いていても節税する手段はあまりないため、iDeCoを利用して老後の資産形成をしつつ節税もできるiDeCoはおすすめです。

iDeCoに向いていない人

逆に、年収103万円までなら税金や保険料がかからない専業主婦(夫)の方にはiDeCoは向いていません。専業主婦はすでに税制上で優遇されているので、iDeCoの節税効果の恩恵はほとんど受けられないからです。

また、家計や収入が安定しない方も注意です。iDeCoは60歳まで途中解約ができないため、収入が安定するまでiDeCoの利用は控えたほうがよいでしょう。もちろん借金がある方も同様です。

おすすめ備考
公務員・会社員・自営業iDeCoに向いている
専業主婦(夫)節税効果は薄い
収入が安定していない人
借金がある人
×60歳まで途中解約
できないため注意


スタイルや考え方に合わせて商品選択

年金として積み立てながらリスクを取らず運用益をあげたい方は「元本確保型」の商品がおすすめです。しかし元本確保型は預金や保険が対象のため、利率は高くありません。60歳まで積み立てていても運用益は少ない点は注意です。

また、「元本変動型」の商品は通常の投資と同様、大きく運用益をあげられる可能性もある一方、元本割れするリスクもあります。元本割れをしてしまってはiDeCoの年金としての性質を十分活用できません。

もしiDeCoでの運用により運用益を得たい場合は、通常の投資のようにリスクとリターンを見極めながら慎重に商品選択するのをおすすめします。

iDeCoとつみたてNISA(積立NISA)どちらがおすすめ?

iDeCoと同様の積立投資制度として「つみたてNISA」もあります。つみたてNISAは年間40万円まで、最長20年間の投資運用による運用益が非課税になる制度です。

つみたてNISAの商品は金融庁の基準をクリアした投資信託に限られるため、決まった金額を積み立てながら運用できる点でiDeCoと似ています。

iDeCoとつみたてNISAどちらにも違った特徴とメリットがあり、どちらかが優れているわけではありません。資産形成の目的に合わせて選択するとよいでしょう。

iDeCo つみたてNISA
税制上の優遇 運用益非課税
所得控除
退職所得控除
公的年金等控除
運用益非課税
期間 60歳まで 20年
年間投資可能額 職業によって異なる
(会社員の場合276,000円
40万円
掛け金の引き出し 60歳まで不可 いつでも可能
選べる金融商品 ・保険・預金など(元本確保型)
・投資信託(元本変動型)
投資信託
ネット証券での取り扱い


iDeCoは若いうちに始めるほどメリットがありますが、その用途はあくまで老後の資産形成に限られます。一方つみたてNISAはいつでもお金を引き出せるので、子どもの養育費など一定のタイミングで引き出したい場合にはつみたてNISAがおすすめでしょう。

iDeCoとつみたてNISA、両方の特徴を理解し、自分に合ったほうを選択しましょう。

iDeCoの口座開設方法

iDeCoは各金融機関で口座開設を申し込むことで利用できるようになります。

基本的な手順は基礎年金番号や掛金額、その他必要事項の記入、本人確認書類の提出です。細かい開設方法や必要書類などは各金融機関の公式サイトなどで確認しましょう。ネット証券であればほとんどの場合でオンラインからの申し込みも可能です。

なお、iDeCoの口座は銀行口座や証券口座の開設とは異なり、申し込みから開設まで1~2ヵ月ほどかかる点は留意しておきましょう。

まとめ

まとめ

この記事ではiDeCo口座におすすめの金融機関やファンドを知りたい方に向けて、iDeCoを選ぶ際のポイントやネット証券のメリットを解説しました。iDeCoは税制上の優遇があり運用により掛け金を増やせる年金として、多くの方におすすめできる制度です。

iDeCoにはさまざまな手数料が発生するため、できるだけ手数料が安い金融機関を選びましょう。ネット証券はほとんどの場合で管理手数料が無料。また金融商品のラインナップも非常に豊富なため、iDeCoの運用で老後の資産を増やしたい方はネット証券でのiDeCo口座開設がおすすめです。

iDeCoは60歳まで掛け金を引き出せないなど注意すべき点もいくつかありますが、iDeCoの特徴やメリットを正しく理解し、無理なく運用していきましょう。

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