「そもそも、手数料の安さだけでネット証券を選んでいいの?」
ネット証券選びにて、このような考えや疑問はありませんか?
投資をおこなう上で、取引コストを抑えることは収益にもつながります。したがって、手数料の安さでネット証券を選ぶのは正しい方法です。
しかし、手数料以外のサービスや商品の内容も合わせて、総合的に自分に合うネット証券を選ぶと、より満足度は高まるでしょう。
当記事では、ネット証券各社の手数料比較からそれ以外で見るべきポイントまで余すことなくお伝えします。自分に合ったネット証券を選べるようになるので、ぜひご一読ください。
目次
各社ごとに一覧表で解説!ネット証券で手数料が安い会社は?

早速各社の手数料から確認しましょう。まずは国内現物株式の取引手数料をネット証券ごとに一覧にまとめたのでご覧ください。
DMM株 (DMM.com証券) | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | GMOクリック証券 | SBIネオトレード証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1約定制 10万円 | 88円 | 99円 | 99円 | 99円 | – | 99円 | 90円 | 88円 |
1約定制 50万円 | 198円 | 275円 | 275円 | 275円 | – | 275円 | 260円 | 198円 |
1約定制 100万円 | 374円 | 535円 | 535円 | 1,100円 | – | 535円 | 460円 | 374円 |
1日定額制 10万円 | – | 0円 | 0円 | 550円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
1日定額制 50万円 | – | 0円 | 0円 | 550円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
1日定額制 100万円 | – | 0円 | 0円 | 550円 | 1,100円 | 0円 | 0円 | 0円 |
その他 | 25歳以下は手数料 全額キャッシュバック | 25歳以下は0円 | – | – | 25歳以下は0円 | 25歳以下は0円 | – | – |
松井証券は1日定額プラン、DMM株(DMM.com証券)は1回の約定ごとに売買手数料が発生するプランのみです。プランが少ない分、手数料は安いことがわかります。
手数料の安さを求める場合、DMM株、GMOクリック証券、SBIネオトレード証券の3社が選択肢にあがります。ただし、DMM株(DMM.com証券)は1日定額制の手数料プランがない点に注意が必要です。
取引別の売買手数料を解説!手数料無料も

前述の一覧表を取引種類ごとに詳しく分類しました。ネット証券ごとの売買手数料を確認しましょう。
国内現物株式取引の1回ごとにかかる取引手数料の比較
1回の取引ごとにかかる売買手数料の一覧表です。【国内現物株式】 1約定ごとの手数料(税込) | 5万円 | 10万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
DMM株 (DMM.com証券) | 55円 | 88円 | 198円 | 198円 | 374円 | 660円 | 880円 |
SBI証券 | 55円 | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1,013円 | 1,013円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1,013円 | 1,013円 |
マネックス証券 | 55円 | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1,013円 | 1,013円 |
auカブコム証券 | 55円 | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 3,069円 | 4,059円 |
GMOクリック証券 | 50円 | 90円 | 260円 | 260円 | 460円 | 880円 | 880円 |
SBIネオトレード証券 | 50円 | 88円 | 198円 | 198円 | 374円 | 660円 | 880円 |
※数値は2022年5月時点の情報です。
国内現物株式取引の1日定額手数料の比較
1日の約定金額にたいして発生する売買手数料の一覧表です。【国内現物株式】 1日定額制の手数料(税込) | 5万円 | 10万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 3,300円 | 5,500円 |
SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,718円 | 2,598円 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 3,000円 | 5,500円 |
マネックス証券 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2,750円 | 5,500円 |
auカブコム証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 3,300円 | 5,500円 |
GMOクリック証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,691円 | 2,281円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,540円 | 2,130円 |
※数値は2022年5月時点の情報です。
国内株式信用取引の1回ごとにかかる取引手数料の比較
信用取引で、1回の注文ごとに発生する手数料の一覧です。【国内株式信用取引】 1約定ごとの手数料(税込) | 5万円 | 10万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
DMM株(DMM.com証券) | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 0円 |
SBI証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
楽天証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
マネックス証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
auカブコム証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
GMOクリック証券 | 97円 | 97円 | 187円 | 187円 | 264円 | 264円 | 264円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※数値は2022年5月時点の情報です。
国内株式信用取引の1日定額手数料の比較
信用取引で1日の約定金額にたいして発生する売買手数料の一覧です。国内株式信用取引】1日定額制の手数料(税込) | 5万円 | 10万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 3,300円 | 5,500円 |
SBI証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
楽天証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
マネックス証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
auカブコム証券 | 99円 | 99円 | 198円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 |
GMOクリック証券 | 97円 | 97円 | 187円 | 187円 | 264円 | 264円 | 264円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※数値は2022年5月時点の情報です。
投資信託の販売手数料は無料
銀行や郵便局など、一部の窓販では、購入手数料を徴収しているケースもありますが、ネット証券を含め多くの証券会社で販売手数料を取ることは少なくなりました。現在、投資信託の販売手数料はどのネット証券でも無料です。投資信託は、購入手数料よりも保有している間に発生する運用管理費が大きな運用コストとなります。
なお、今回挙げたネット証券のなかで、DMM株(DMM.com証券)では投資信託の扱いがありません。
株式取引にかかる手数料とは?違いを詳しく解説

株式取引には手数料が発生します。初めて株式取引をおこなう場合、売買手数料の具体的な徴収に疑問がある方もいるでしょう。
本項では、売買手数料について解説します。
現物、信用取引それぞれの売買手数料
株式投資には、自分が持っている資金で売買をおこなう現物取引と、証券会社から資金や株を借りて売買する信用取引があります。どちらも証券会社が仲介しておこなう取引です。現物、信用取引ともに約定代金に応じた売買手数料が発生します。多くの証券会社では、1注文に対して発生する手数料のプランと、1日の約定金額に対して手数料が発生する二通りのシステムを用意しています。
なかには、1日の約定金額プランや1回の注文金額プランしか設定していない証券会社もあるので、取引前に確認しましょう。
どのタイミングで株式取引の手数料が発生するの?
売買手数料は証券会社に仲介してもらったときに発生します。証券会社へ取引所での売買を依頼するために手数料がかかる仕組みです。約定代金に応じた手数料を払うケースが一般的です。売買手数料は売買が成立した時点で発生します。銘柄を注文した時点ではまだ手数料がかかっていない点に注意しましょう。
1回の約定ごとに売買手数料が発生するプランでは、分割して約定したときに不利になるケースも。ネット証券でコールセンターをつかって発注した場合、人を介した分だけ高い手数料がかかります。ネット証券を使う場合、自分で利益の確定や注文を行いましょう。
ネット証券では口座ごとに売買手数料が違うことがあります。また、短期トレードなど、投資スタイルによってはマッチしない手数料プランがあるので、事前に手数料体系を確認しましょう。
売買手数料以外にも!各会社ごとの特徴とおすすめポイントを解説

ネット証券は、各社間の競争により可能な限り売買手数料が下げられています。ネット証券各社は売買手数料以外の差別化ポイントを模索し、よりユーザーにとってお得なサービスを展開しています。
そこで、売買手数料の低さに強みを持つネット証券の中から、それぞれの特徴をピックアップしたので確認しましょう。
DMM株(DMM.com証券)は安い手数料が強みのネット証券!米国株取引も
DMM株は、手数料が安いネット証券のなかでも、より安い売買手数料を提供しています。具体的には、5万円以下の取引手数料55円〜300万円超の取引手数料880円となっています。国内株の約定金額ごとの株式取引手数料は、DMM株(DMM.com証券)が最安値で、大きなアピールポイントです。
DMM株は国内株だけでなく、米国株の取引手数料でも低水準の取引手数料を実現しています。SBI証券や楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券など、他の主要なネット証券では、米国株の取引に0.45%(税抜)の取引手数料がかかりますが、DMM株(DMM.com証券)は無料です。
銘柄数は1,627と、マネックス証券の4,600超と比較して少なめですが、米国株の取引を始めるなら、選択肢に入れたいネット証券です。
手数料の1%がポイントとして還元される制度があり、貯まったポイントは投資に使えます。ポイント還元を加味すると、実質的な売買手数料はかなり低く設定されています。
DMM株公式サイトはこちら
ネット証券大手のSBI証券は、安い手数料の他にもIPOに強み
SBI証券はネット証券最大手として、国内株式の他に数多くの金融商品を展開しています。売買手数料はネット証券各社のなかでも、低い手数料を維持。少額取引がメインの投資初心者から、1日のなかで取引を完結させるデイトレーダーまで、幅広いユーザー層が利用しています。
売買手数料は2つのプランが用意されています。
約定代金 | スタンダードプラン | アクティブプラン |
---|---|---|
~5万円 | 55円 | 0円 |
~10万円 | 99円 | 0円 |
~20万円 | 115円 | 0円 |
~50万円 | 275円 | 0円 |
~100万円 | 535円 | 0円 |
~150万円 | 640円 | 1,238円 |
~200万円 | 1,013円 | 1,238円 |
~300万円 | 1,013円 | 1,691円 |
~3,000万円 | 1,013円 | 以降100万円増加ごとに295円ずつ加算 |
3,000万円超え | 1,070円 | – |
「スタンダードプラン」は、注文ごとに約定金額に応じて55円~1,070円(税込)の手数料が発生。約定代金が3,000万円を超えると売買手数料は一律1,050円となります。
1日の合計約定代金に対して売買手数料がかかる「アクティブプラン」は、100万円までは0円、100万円~200万円までは1,278円(税込)です。200万円以上の約定金額に対しては、100万円増えるごとに440円(税込)ずつ手数料が加算されます。
SBI証券は低水準な売買手数料の他にも、IPOに強い特徴があります。ネット証券のみならず、リアル店舗を構える老舗証券会社を合わせても、トップクラスの引受社数です。
IPOの抽選に参加する人は多いため、当選確率は低くなりますが、落選したときはIPOチャレンジポイントが貯まります。IPOチャレンジポイントは、ポイントを貯めてIPO抽選のときに使うと当選確率があがる仕組みです。
IPOにもチャレンジしたい方は、SBI証券の活用も有効な選択肢です。
参考:SBI証券の引受社数
SBI証券公式サイトはこちら
楽天証券はポイントで手数料を相殺できる
楽天証券の手数料プランは2つあります。- いちにち定額コース 1日の約定金額が100万円まで手数料0円で取引可能
- 超割コース 一つの取引ごとに手数料が発生し、約定金額に応じて55円~1,070円(税込)
ネット証券各社のなかでも、低水準な売買手数料を実現しています。
楽天証券は、売買手数料の他に楽天グループとの連携が強みです。ポイント連携では、売買手数料100円につき、1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天証券での投資の他に、楽天市場での買い物や対応しているお店で現金として使うことも可能です。
楽天カードを使って投信積立をおこなうと、積立金額や保有ファンドに対してポイントが付与されるサービスは、ポイントを貯めたい方にとって見逃せないポイントです。
他には、使いやすいと評判の取引ツールMARKETSPEEDⅠ/Ⅱを無料で提供しています。ネット証券では、自分で情報分析から発注までおこなうため、取引ツールの使いやすさ、見やすさはネット証券を選ぶうえで重要なポイントです。
今まではWindows版のみ提供していましたが、MAC専用アプリの提供もスタートしました。手数料、ポイント連携、ツールの使いやすさが楽天証券の強みです。
楽天証券公式サイトはこちら
マネックス証券は、特徴的な商品、サービスでも差別化
マネックス証券の手数料プランは2つです。- 取引毎手数料コース 一回の注文ごとに手数料が発生。10万円以下は110円(税込)、20万円以下は198円(税込)
- 一日定額手数料コース 一日の約定金額に対して手数料が発生。100万円以下は一律550円。100万円を超えると300万円以下で2,750円(税込)以降は、300万円を超えるごとに2,750円(税込)ずつ加算
マネックス証券は独自のサービスや商品で他社との差別化を図っています。アピールポイントは米国株で、取扱銘柄数は4,500以上あり、目当ての外国株を発見できる可能性が高いです。
ネット証券を初めて使う初心者向けのサポートも充実。取引についての相談だけでなく、ツールやパソコンの操作のサポートをおこなう「パソコンサポート」も用意されています。
その他には、月の手数料が30万円を超えた場合に半額分をポイント還元するサービスや、テンプレート化された投資スタイルを流用できるマネックスアドバイザーもあります。
米国株の取り扱いが多いネット証券をお探しの方は、マネックス証券の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
マネックス証券公式サイトはこちら
初心者にもおすすめ!わかりやすい松井証券コース
松井証券の手数料システムは、一日の約定代金に対して売買手数料が発生するプランだけです。仕組みがシンプルでわかりやすい点が強みとなっています。現物株式取引、信用取引ともに約定代金50万円までは手数料0円です。また松井証券は、投資初心者へのサポートに力をいれています。
最近のネット証券では、疑問点は自力で解決するよう促す流れが加速しています。公式サイトでは、自分で疑問を解決するための膨大な量のQ&Aが用意されていますが、電話での問い合わせ先がない、もしくは、有料の電話番号となっているケースが増えています。
松井証券はフリーダイヤルが用意されており、電話によるサポート体制も充実しています。カスタマーサポートの対応が充実している点は、これからネット証券を使う方にとってうれしいポイントです。
松井証券で提供されている取引ツールやwebサイトはどれもシンプルでわかりやすい点が特徴的です。これからネット証券を使って取引したい方にとって、敷居が低く、取引がしやすいネット証券です。
松井証券公式サイトはこちら
auカブコム証券の割引制度は組み合わせで手数料がさらにお得に
auカブコム証券には、「ワンショット手数料コース」「1日定額手数料コース」の2つの手数料コースがあります。以前は、「ワンショット手数料コース」のみでしたが、2021年7月に現在の形に拡充されました。現物株式の売買手数料プランは以下のとおりです。
- ワンショット手数料コース 5万円刻みで手数料が設定。約定金額100万円を超えた分は、約定金額×0.099%+99円で計算。上限は4059円
- 1日定額手数料コース 100万円以下の取引は手数料無料。100万円超〜200万円以下で2,200円(税込)。以降100万円増えるごとに1100円(税込)ずつ加算
手数料割引プランの多彩さは、auカブコム証券の特徴です。2022年4月時点で以下の割引プログラムがあります。
- 25歳以下現物株式の取引手数料無料化プログラム
- デイトレ信用取引手数料無料
- 直近の取引状況を反映した信用取引大口優遇プラン
最近では米国株式の取引にも力をいれています。取引手数料を0.495%に設定し、外国証券口座開設と100万円の入金で10,000円キャッシュバックされるキャンペーンを実施中。
auグループとの連携も強みです。Pontaポイントとの連携を強化していて、auPayカードを使って投資信託の積立をおこなうと1%のPontaポイントが還元されます。さらに対象のau回線を使っていると4%プラス。
auカブコム証券は、基本的なネット証券のサービスを備えつつ、auグループとの連携に強みをもつ会社です。日頃からauグループのサービスを多く使っている方は便利に活用できるでしょう。
auカブコム証券公式サイトはこちら
GMOクリック証券のツールは見た目のまま利用できる!FXトレードに強み
GMOクリック証券には、「1日定額プラン」「1約定ごとプラン」の2つの手数料システムがあります。ネット証券各社のなかでも、低水準な手数料を実現しています。- 1日定額プラン 100万円までの取引は手数料無料。300万円までの取引では手数料691円(税込)。300万円以上の取引では、100万円ごとに295円ずつ加算
- 1約定ごとプラン 5万円から3,000万円超までの取引ごとに手数料を設定。手数料50円〜930円(税込)
GMOクリック証券の手数料は、ネット証券全体でもトップクラスの低水準となっており、強いアピールポイントの一つです。
GMOクリック証券は、元々FXトレードをメインに展開していた会社です。そのため、機動的な取引が求められるFXトレードに使うツールを株式取引にも適用しています。
シンプルかつ簡単にカスタマイズできるUIは、GMOクリック証券の強みです。株式以外にも投資信託やFX、先物オプション、CFDなど幅広い金融商品を提供しています。
株式と合わせて、為替や世界の指数取引も気になる方はGMOクリック証券を検討するとよいでしょう。
GMOクリック証券
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SBIネオトレード証券はトップクラスの低い取引手数料
SBIネオトレード証券の強みは、ネット証券各社のなかでもトップクラスに低い取引手数料です。手数料システムは「定額プラン」と「一律プラン」が用意されています。- 定額プラン 1日の約定金額100万円以下の取引は手数料無料。以降50万円刻みで手数料が設定されており、200万円〜300万円以下の取引で1,540円(税込)。以降100万円増えるごとに295円ずつ加算
- 一律プラン 1約定金額ごとに5万円以下〜3,000万円超あたり50円〜880円(税込)の範囲で手数料を設定
SBIネオトレード証券の公式サイトにもあるとおり、主要ネット証券のなかでは最安の取引手数料を実現しています。他には、IPO投資にも強みがあります。SBIネオトレード証券でのIPO投資には、以下のメリットがあります。
- 2つの抽選方式
- 前受金不要
- 配分が期待できる
SBIネオトレード証券では、応募者全員を平等に抽選する方式と、取引実績に応じて抽選を優遇する方式があります。前受金も不要なので、拘束金が発生せず、自由に動かせる資金の確保も可能です。
SBIグループの傘下に入ったことによって、今後の配分数のアップも期待できます。SBIネオトレード証券は、業界最安の取引手数料とIPO投資への取り組みがアピールポイントです。
IPO取引にも挑戦してみたい方は、SBIネオトレード証券への投資を検討してみてはいかがでしょうか。
SBIネオトレード証券
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ネット証券選びのポイントは売買手数料以外にも

ネット証券を選ぶときは、まず手数料の安さに注目することが多いのではないでしょうか。しかし、手数料の安さだけでは、選びにくいケースもあります。
手数料の安さだけで決めかねるときの、見極めポイントを以下にピックアップしました。
口座開設にかかる時間や方法
近年、ネット証券では口座開設の高速化が進んでいます。郵送の手続きなく取引画面にログインまでできるネット証券も存在するほどです。ログインIDや初期パスワードの郵送を、メール送信で完結するため高速の口座開設が実現しています。本人確認は、本人確認書類とセルフィー画像のみで即日完了としているネット証券も増えています。
急ぎで口座開設を完了したい方は、本人確認の方法やマイナンバーの提出がwebで完結できるネット証券を選ぶとよいでしょう。パスワード郵送の手続きなく、そのまま口座開設できるネット証券は、他のサービスとアカウントを連携している場合に多く見られます。
楽天証券など、グループ内でのサービス連携が強いネット証券は、本人確認がさらに早く完了できるケースも。すぐに口座を開設したい方は、口座開設の手順をあらかじめ確認しておきましょう。
入出金手数料はかかる?
多くのネット証券では、入金手数料が無料です。即時入金の場合、出金先の銀行によっては、入金手数料がかかるケースもあります。出金手数料は即時出金の場合に徴収する会社がいくつか存在します。確定した収益を即時に出金して資金移動させたい方は、即時出金サービスに手数料がかかるか、事前に確認しましょう。
グループ内に銀行があるネット証券は、自動で入金できるサービスを提供しています。主要ネット証券のなかでは、SBI証券とGMOクリック証券、楽天証券です。
自動入金サービスは、積立投資に便利です。入金忘れでつみたてできなかった、という事態を防げます。入出金は即時入出金や提携銀行など、イレギュラーで手数料がかかるケースがあるため、事前によく確認しましょう。
ひと目見てわかるツールの使いやすさ
発注や利益の確定に使う取引ツールは、ネット証券を選ぶうえで重要なポイントです。ネット証券では、注文から利益の確定までパソコンやアプリを使って自分で行います。したがって、自分の取引スタイルにマッチする、使いやすいツール選びが重要なのです。ネット証券各社とも、汎用性に富んだ使いやすいツールをリリースしています。
自分にとってよりよい取引ツールを選ぶ際は、以下3つのポイントで考えてみましょう。
- 使い勝手の良さ
- 自分の投資スタイルに合っているか
- 自分が使いたい機能が備わっているか
自分にとって使い勝手がよく、最適化できるカスタマイズ性があるか?という点が選ぶ際の重要な見極めポイントとなります。
トレードのスタイルは、短期投資、資産形成のための長期運用、株主優待制度を狙いたい、外国株に投資したい、など個々によってさまざまです。まず、自分がどのような運用をしたいのか決めてから、ネット証券を選ぶのがおすすめです。
取り扱い銘柄や商品の数、情報量で選ぶ
金融商品は国内現物株式、ETFの他に、信用取引、外国株、投資信託、先物OP取引、FXなど多くの種類があります。ネット証券を選ぶときは、取り扱っている金融商品の種類や、銘柄数などを確認しましょう。数多くの選択肢を確保する意味でも、最初から色々な商品を扱っているネット証券を選んでおいたほうが無難です。
また、情報量の豊富さと、情報収集のしやすさも重要な見極めポイントです。ネット証券は各社とも公式サイトのコンテンツ拡充に力を入れています。したがって、情報の豊富さは、各社とも劣っていません。
しかし、情報収集のしやすさには差があります。どこに何が書いてあるのか、探してもすぐに見つけにくいwebサイトでは、うまく使いこなせません。ネット証券を選ぶときは、指数や為替情報、投資についてのコンテンツの見やすさも、重要な判断基準となります。
IPO株(新規公開株)投資に挑戦!引受社数で選ぶ
IPO投資は、公募価格よりも高い初値がつくと大きく収益を得られます。IPO投資に挑戦したい場合、当選確率を上げるために配分の多いネット証券を選びましょう。IPOの主幹事や幹事を務めている会社は、割り当てられる新規株数が多くなります。したがって、IPOの抽選に当選するには過去の引受社数が多いネット証券を選ぶことがポイントです。
証券会社がおこなうIPOの抽選には、完全抽選とステージ抽選の2つがあります。完全抽選は、100%抽選で当選者を確定します。
ステージ抽選は、取引実績や保有資産によって当選確率や配分株数に差をつける抽選方法です。優遇される程度の取引実績がない場合は、完全抽選をメインに行っているネット証券会社を選びましょう。
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- DMM株
- GMOクリック証券
以上のネット証券は、完全抽選をメインに行っています。
米国株投資や外国株口座開設に対応しているか?
近年、米国株の好調によって外国株投資に注目があつまっています。ネット証券でも、外国株の取り扱いを始める会社が増えてきました。米国株への投資をしたい場合、まず外国株口座を扱っているネット証券を探しましょう。今回記事内で紹介しているうち以下のネット証券では、外国株の取り扱いがあります。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- DMM株
- auカブコム証券
ネット証券のなかでも外国株口座を扱っている会社は数社しかありません。そのなかでも、取扱銘柄数には差があります。選択肢を増やして自分にあった銘柄を選びたい方は、少しでも銘柄数が多いネット証券を選びましょう。
取引手数料や為替手数料にも差が見られます。他のサービスとのバランスも考えて、よりよい条件のネット証券を見極めることが重要です。
デイトレードやFXトレードへの理解度と対応で選ぶ
デイトレードをおこなうためにネット証券を選ぶときの注目ポイントは、手数料と取引ツールです。デイトレードでは、1日に数回売買を繰り返すこともあります。したがって、1日定額制を採用しているネット証券を選ぶ必要があります。そのうえで、売買手数料が安いネット証券を選びましょう。売買手数料が無料とされている金額上限が高く設定されていると、売買手数料を気にすることなく安心してデイトレードができます。
FXや先物OPトレードはネット証券によって扱いが異なります。元々FXトレードメインでサービス展開していたネット証券もあり、各社間で明確な違いがある点が特徴です。
まとめ|売買手数料だけじゃない!ネット証券各社それぞれの特徴を見極める

ネット証券各社では、手数料を抑えることで差別化を図り、多くの新規ユーザーを集めてきました。現状では、手数料の値下げは一段落しています。
手数料が安いネット証券のなかでも、特に低い売買手数料を提供しているのは、SBIネオトレード証券、GMOクリック証券、DMM株です。売買手数料をとにかく抑えたい、という方は以上の3社から選択しましょう。 手数料以外のサービスを拡充して、他のネット証券と差別化を図っている会社もあります。他の各社の特徴をまとめると以下のとおりです。
- IPOに強いSBI証券
- ポイント連携に強みがある楽天証券
- 米国株の取扱銘柄が多いマネックス証券
- 投資初心者に優しい松井証券
- auのサービスとの連携が特徴的なauカブコム証券
以上の内容からおすすめできるネット証券は以下のとおりです。
- SBI証券 ネット証券の中で口座開設数が最多。手数料が安く取扱商品が充実、IPO当選のチャンスもあり、初心者や経験者まで多くの投資家が利用しています。
- 楽天証券 SBI証券と双璧をなすネット証券会社。取扱商品の豊富さにくわえて、楽天ポイントや楽天カードの連携による投資など、初心者に扱いやすいツールも充実しています。
- マネックス証券 マネックス証券 独自の商品を展開し、投資初心者のためにカスタマーサポートに力を入れています。米国株の取り扱いはネット証券の中でもトップクラスです。
全体のサービス内容を確認のうえ、自分に合ったネット証券をえらびましょう。